囲い

空想物語

囲いの中の囲い、迷いの場所。
安心?安全?危険?よく分からくなります
(;^ω^)
囲いの世界、囲われたいとき読んで頂けたら幸いです。

小さな囲いの中

小さな小さな囲いの中に1人の人間がいる。
その人は窮屈で暗い囲いの中以外、外の世界は何も知らない。
囲いから出る方法も、出られるのがいつなのかも知らない。
「出たい、早く出たい。寂しい…。」
「助けて…。」

閉じこもる囲い

その囲いから出ようとは思わなかった。
閉じこもっているほうが楽だった。
「私の世界に入ってこないで!」
拒絶しながら日々を送っていた。
私には外の世界が辛すぎる…。

【小休止】

息詰まる囲い

私は部屋の中心に居る。
体育座りをして縮こまっている。
ここは、息苦しい。
「息が詰まる、常に首が絞められているように。」
暗闇に染まる、この部屋に光は当たるのだろうか。
何も見えないまま、ただ座り続ける。

本当にその囲いは安全?

囲いにはヒビが入っていた。
その隙間からは風が、すぅーっと通っていた。
風の他に声が聞こえた。
「あなたはこの囲いから出たくないの?」
問いかけられた私は戸惑っていた。
「なぜ君は外にいるの?怖くないの?ここは安全だから出たくないよ…。」
おどおどした震えた声で私は問いかけに答えた。

「外の世界は楽しいよ。確かに怖いことも多い。しかしヒビの入った囲いは、ほんとに安全なのかな…?」
囲いのヒビに手を当てながら言う。

「うん、安全。安全…安全だと思う…。」
安全だと言いながら、不安になっている私がいる。

引きこもった心

「ここじゃなきゃだめなの!」
自分の世界に引きこもった私は叫んでいた。
まあ、外の世界に迷惑をかける訳にもいかないので心の中で。

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